最近様々なところでSalesforce の広告が見られるようになってきて、ますます多くの企業がSalesforce の導入をしているように感じます。なこちも最近Salesforce の導入についての相談をたくさんいただいていますが、
Salesforce って、実際いくらから使えるの?
セールスフォース って高いんじゃないの?
Salesforce ってどういうライセンスがあるのかわからない
などの質問をたくさんいただきます。
この記事では、Salesforce を利用するにあたって必要な金額やライセンスについて簡単に解説しています。
※2021年1月時点での公開情報を元に作成しています。執筆時以降にサービス改定などがある場合、最新の情報ではない場合がありますのであらかじめご了承ください。
Salesforce 公式による最新の価格ページはこちら
Salesforce のライセンス料金は年額一括払い
資料出所:Salesforce 公式による最新の価格ページ
Salesforce は利用可能な機能に応じて様々なライセンス(エディション)を提供しています。利用可能な機能が高度になるほど、利用料金は高くなります。
ここでは、顧客管理システムとして人気のSales Cloud という製品について解説していきます。
※Sales Cloud 以外にもたくさんの製品があり、製品ごとに料金は異なります。
Unlimited Edition:36,000 円(1ユーザ/月額)
Enterprise Edition:18,000 円(1ユーザ/月額)
Professional Edition:9,000 円(1ユーザ/月額)
Essential Edition:3,000 円(1ユーザ/月額※10ユーザ以内の中小企業向け)
となっており、この中からどのライセンスをいくつ使用するかという利用内容により金額が決まります。
例えば、Sales Cloud のEnterprise Edition を3つ、Professional Edition を7つ、のように契約するならば、
月額=Enterprise Edition:18,000 円(1ユーザ/月額)× 3 = 54,000
+ Professional Edition:9,000 円(1ユーザ/月額)× 7 = 63,000
= 117,000円(月額)
年額=117,000(月額)×12(1年間)=1,404,000 円
が、導入時に支払う年額としての定価の金額となります。
高額なライセンスであるほど、利用可能な機能の制限が解除されます。
自社のビジネスで利用するのはどのくらいの範囲までか、ということを確認し、最適なライセンスの種類を選定することで、効果的なライセンス調達が行えます。
自社のビジネスではどのようなことを管理していて、どのライセンスのどの機能が使えることが必要か、自社の今後のビジネス成長のためにはどのライセンスの機能を将来的に活用できるべきか、ということをよく検討して製品やライセンスを選択しましょう。
どのライセンスがいいのだろう?調達前に機能を知りたい
Saleforce には様々な製品、ライセンスがあり、自社にとってどのライセンスの調達が望ましいのだろう?ということを導入前に理解することはとても困難です。
導入前で検討時に機能を知る方法にはいくつかあります。
Salesforce の営業担当者にお問い合わせする
Salesforce の導入を検討している際、実際に購入するとしたらいくら必要なのか、どのライセンスがいくつ必要で、そのライセンスではどのような機能を利用できるのか、という情報を最も正確に提示できるのはSalesforce の営業担当者さんに決まっています。
Salesforce は年に3回のバージョンアップを行い、最新のバージョンで利用可能な機能、ライセンス体系は日々目まぐるしく進化しています。
Salesforce に関する最新の情報、活用事例などのうち、自社での活用に最も必要な情報を的確に示せるのはSalesforce の営業担当者さんに、自社のビジネス概要や展望を伝えてから提案してもらう内容に決まっています。
Salesforce の導入を前向きに検討している場合は、Salesforce の担当者さんにお問い合わせをするとよいでしょう。
Salesforce へのお問い合わせはこちらから。
無料トライアルにお申込み
Salesforce の導入を行う前に、Salesforce の操作画面や、機能を体験したい、という場合には期間限定の無料体験版(2021年時点では30日間)に申し込むことができます。
詳細はこちらから。
体験版申込のフォームから申込を行うことで、Salesforce の本番環境(Professional Edition)での利用を行うことができます。この環境での体験は、30日を経過したら全てのデータが消失されますが、体験期間内に正式契約に移行することで、そのまま引き続き本番環境としてシステムの利用を行うことができます。
自分でSalesforce の画面に触ってみて、顧客管理システムをユーザとして体験してみたい営業現場の責任者さん、導入担当者さんは無料トライアルをしてみると操作イメージを体験できます。
無料の開発者環境(Developer Edition)のアカウントを作成
Salesforce を開発者として利用するための動作検証として、無料のDeveloper Edition を作成することができます。Developer Edition では、Salesforce のEnterprise Edition で利用できる機能を限定的に操作することができ、最終ログインから長期間経過しなければ長期にわたって無料で利用できます。
- 取引先の名寄せ(データのマージ)機能
- 商談の進捗管理(パス、Kanban)機能
- レポートやダッシュボードの作成
- データベースのカスタマイズ(項目の追加、レイアウトの編集)
- API の使用を体験、
などができます。
Salesforce を自社で徹底的に活用するためのシステム開発の柔軟性や、機能の調査を開発者として行い時には、Developer Edition の作成と検証をオススメします。
Developer Edition は、開発者ページから、サインアップをクリックすることで作成することができます。
Saleforce の便利機能をしっかり勉強したいならTrailhead
Salesforce の導入を成功させるため、Salesforce の機能や活用方法を体系的に学んでみたいという方に向けて、「Trailhead」というSalesforce 公式の、無料の学習サイトが用意されています。
このサイトは、Salesforce アカウント(無料のDeveloper アカウントを含む)を持っている人なら誰でも利用し学習することができます。
Trailhead URL:https://trailhead.salesforce.com/ja
Trailhead を利用すると、丁寧な画像による解説、章末のクイズ形式の理解度チェック、などにより楽しくSaleforce の機能を理解できます。
まとめ:機能に合ったライセンスの選定を
Salesforce には様々な製品、機能があり、その金額体系は複雑です。
自社のビジネスの管理のため、どのようなシステムの運用、機能が必要になるかを理解したうえで、それを叶えられるライセンスはどれかを見定めましょう。
しかし、大事なことは、自社の現在の業務にSalesforce やその他のシステムを合わせ、業務ありきのシステムを構築することではありません。導入するシステムの特徴を認識し、システムの強みを活かすように、自社の業務のありかたを柔軟に変化させていくことです。
自社のビジネスを真の意味で成長させられる機能は、構築方法は、ライセンスは、どのようなものなのかを調査してライセンスの選定を行いましょう。
この記事を読んでもどのライセンスがいいかわからない場合にはお問い合わせからご連絡ください。